キラウエア火山の最新情報や特徴について

キラウエア火山の最新情報や特徴について

ハワイ島キラウエア火山の2021年最新情報を、2018年に起こった大きな噴火の場所や火山の特徴ともにお伝えします。

目次

2021年のキラウエア火山最新情報

キラウエア火山の最新情報や特徴について

2021年のキラウエア火山最新情報をお伝えします。

2021年9月29日にキラウエアで噴火が起こりましたが、住民の避難は必要がない程度となっています。

公園は営業中ですが、全ての建物や混雑した屋外ではマスクの着用が義務付けられています。現在新たな噴火の兆候は見られませんが、工事で立ち入り禁止になるエリアもあるのでご注意を。

また7月28日より、雨が少ないスポットで山火事を防ぐためマウナロア・ロード(Mauna Loa Road)とヒリナ・パリ・ロード(Hilina Pali Road)は一時的に車両の通行が禁止されています。

まだ気軽に旅行できないこのご時世、ハワイ島のツアー会社でオンラインツアーが開催されることもあるので、タイミングがよければぜひ参加してみてください。

2018年のキラウエア火山噴火の場所

2018年5月、ハワイ島では地震が観測されていましたが、その数日後にキラウエア火山の噴火が始まりました。

溶岩が流れ出た場所はハワイ島東部のプナ地区にあるレイラニエステート(Leilani Estate)という住宅地。

噴火の前の地震で道路に亀裂が入ったのですが、最も大きなフィッシャー8(Fissure 8、fissureは亀裂という意味)からどんどん溶岩が出てきたのです。

住宅地では700以上もの家屋が溶岩に飲み込まれたりダメージを受け、ハレマウマウ火口(Halemaʻumaʻu Crater)は噴火によって大きく陥没しました。

2018年の噴火による変化はこんな感じです。

  • 875エーカー(サッカーコート875個分!)の新しい土地が溶岩が流れたことによって誕生した
  • 716戸の住居家屋が溶岩によって破壊された
  • 48kmの道路が溶岩に覆われた
  • マグニチュード6.9の地震が2018年5月4日発生、これは1975年以来で最大

キラウエア火山の特徴や見どころ

ここからはキラウエア火山の特徴や見どころについてお話します。

ハワイ唯一の世界遺産

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まずはハワイ唯一の世界遺産であること、そして手付かずの自然の美しさがあることでしょう。 ビルに囲まれた東京で過ごしていると「地球は生きている」と思うことなんてないけど、キラウエアでは地球の息吹きみたいなものを感じられます。

朝は透き通ったような神聖な空気に包まれた景色を堪能できるし、夕方はサンセットや星空鑑賞を楽しめて、どの時間でも表情豊か。

ハワイ島はハワイで一番新しい島でエネルギーに溢れているからか、疲れたときにこの景色を見て風を浴びると、私はものすごく元気になります。逆に友人は、ハワイ島に行くとその力をもらい過ぎてしまい、体調を崩すと言っていました。

目には見えない不思議な力がきっとあるのだと思います!

チェーン・オブ・クレーターズ・ロード

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チェーン・オブ・クレーターズ・ロード(Chain of Craters Road)は過去の噴火後に作られた溶岩の中を走ることができる道路。

サーストン溶岩洞近くのクレーター・リム・ドライブ(Crater Rim Drive)から海の方まで約30kmにも及び、私は上の写真のように溶岩と海が一緒に眺められる景色にとても感動しました。

ところどころですが、真っ黒な岩の隙間からはハワイ固有種の花のオヒア・レフア(ʻōhiʻa lehua)が咲いています。

マウナウル・クレーター・噴火トレイル

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マウナウル・クレーター・噴火トレイル(The Mauna Ulu Crater Eruption Trail)に進みます。

トレイルといっても高低差のない短いループで、溶岩が噴出したフィッシャーと呼ばれるスポットなどを回りました。

キラウエア火山の最新情報や特徴について

火星ってこんな感じなのかなーと思う雰囲気。

溶岩は2種類あります

TBSテレビの「マツコの知らない世界」で風間俊介さんがマツコ・デラックスさんに東京ディズニーシーを紹介した際、プロメテウス火山周辺のパホイホイ溶岩について放映されていましたが、溶岩には2種類あります。

キラウエア火山の最新情報や特徴について

ひとつはパホイホイと言われているもので、ハワイ語に近い発音で読むと「パーホエホエ溶岩(Pāhoehoe)」。低粘度で高音のマグマが冷え固まった滑らかな溶岩です。

キラウエア火山の最新情報や特徴について

もうひとつは対照的な「アア溶岩(ʻAʻā)」で、高粘度かつやや低音のマグマが冷え固まった、ゴツゴツした溶岩です。

キラウエア火山で注意すること

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最後に、キラウエア火山国立公園を訪れる際の注意点です。 溶岩は尖っているところがあったり、雨が降れば滑りやすいので、履き慣れた歩きやすい靴を着用してください。

一番気をつけなければいけないのは、決して溶岩を持ち帰らないこと。

キラウエア火山には気性が荒いと言われる火の女神ペレは住んでると言われていますが、そんなところからこっそり溶岩を取ったらどうなると思いますか?

ダメと言われながらお土産に…と溶岩を持ち帰ったものの、良くないことが身の回りで起きたため溶岩を送り返してくるケースがあるそうです。

ハワイ島の自然とペレに敬意を払って、魅力たっぷりの世界遺産キラウエア火山国立公園をどうぞお楽しみください。

ハワイ火山国立公園の場所や行き方

ハワイ火山国立公園(Hawai’i Volcanoes National Park)

【場所】Hawaii Volcanoes National Park, HI 96718

【入場料】15人以下の非商用車は$30、徒歩または自転車は一人につき$15、バイクは$25

【行き方】ヒロ国際空港から車で約40分

【ウェブサイト(英語)】https://www.nps.gov/havo/index.htm