ハワイ島

世界遺産キラウエア火山国立公園の魅力や注意点、火の女神ペレについて

世界遺産キラウエア火山国立公園の魅力や注意点、火の女神ペレについて

2019年5月でハワイ島キラウエア火山で噴火が始まってちょうど1年が経ちました。

被害が大きかったプナ地区にあるレイラニエステート(Leilani Estate)という住宅地では700以上もの家屋が溶岩に飲み込まれたりダメージを受け、今も避難生活を続ける人が多数います。
観光地として人気のある国立公園は既に運営を再開していますが「ハワイ島は危ない」という印象から観光客が減ってしまったそうです。
一部は閉鎖されているものの、キラウエア火山を訪れ、様子を観察し、周辺を歩けますし、ツアーに参加すれば、天候を考慮してその日のベストなエリアを紹介してくれます。

ハワイ島が好きな一人として、先日ツアーで訪れたハワイ火山国立公園(Hawai’i Volcanoes National Park)の魅力や火の女神ペレについてお伝えしたいと思います。

まずはビジターセンターで火山について知ろう

世界遺産キラウエア火山国立公園の魅力や注意点、火の女神ペレについて

今回のハワイ島はキラウエア火山に行くことが大きな目的だったので、初めてヒロに泊まりました。それまではいつもカイルア・コナ側からキラウエアまで大移動だったので(私が運転するわけではないけど)、ヒロからは車で約40分だったのでアクセスしやすいですね。

11号線から左折し、火山国立公園の敷地に入るとすぐにビジターセンターがあります。トイレはここで済ましておくと良いでしょう。
ビジターセンターでは、火山のしくみ、植物、生物について展示があるほか、お土産ショップも併設。火山グッズ(?)やハワイの歴史や女神などにまつわる本も販売されています。

2018年の噴火を数字で見てみると?

世界遺産キラウエア火山国立公園の魅力や注意点、火の女神ペレについて

ハレマウマウ火口(Halemaʻumaʻu Crater)が見渡せる展望エリアへ。後述しますが、ここには火の女神ペレが住んでいると言われています。

噴火によって大きく陥没したハレマウマウ火口(Halemaʻumaʻu Crater)。同じ場所から撮った写真がないので比較はできませんが、2017年に訪れたときと明らかに違いびっくりしました。

2018年の噴火による変化はこんな感じです。

875エーカー(サッカーコート875個分!)の新しい土地が溶岩が流れたことによって誕生した
716戸の住居家屋が溶岩によって破壊された
48kmの道路が溶岩に覆われた
マグニチュード6.9の地震が2018年5月4日発生、これは1975年以来で最大

キラウエア火山は朝も夜も美しく魅力でいっぱい

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キラウエア火山最大の魅力は、ハワイ唯一の世界遺産であること、そして手付かずの自然の美しさがあることでしょう。
ビルに囲まれた東京で過ごしていると「地球は生きている」と思うことなんてないけど、キラウエアでは地球の息吹きみたいなものを感じられます。

朝は透き通ったような神聖な空気に包まれた景色を堪能できるし、夕方はサンセットや星空鑑賞を楽しめて、どの時間でも表情豊か。

ハワイ島はハワイで一番新しい島でエネルギーに溢れているからか、疲れたときにこの景色を見て風を浴びると、私はものすごく元気になります。逆に友人は、ハワイ島に行くとその力をもらい過ぎてしまい、体調を崩すと言っていました。
目には見えない不思議な力がきっとあるのだと思います!

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2018年4月まで観光の立ち寄りスポットになっていたジャガーミュージアム(Jaggar Museum)は噴火時の地震によって不安定な状態になってしまい、現在も立ち入り禁止。

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マウナウル・クレーター・噴火トレイルはまるで宇宙にいるような景色

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1969年からの噴火によって塞がれた道路です。

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マウナウル・クレーター・噴火トレイル(The Mauna Ulu Crater Eruption Trail)に進みます。トレイルといっても高低差のない短いループで、溶岩が噴出したフィッシャーと呼ばれるスポットなどを回りました。

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火星ってこんな感じなのかなーと思う雰囲気。

TBSテレビの「マツコの知らない世界」で風間俊介さんがマツコ・デラックスさんに東京ディズニーシーを紹介した際、プロメテウス火山周辺のパホイホイ溶岩について放映されていましたが、溶岩には2種類あります。
ひとつはパホイホイと言われていたもので、ハワイ語に近い発音で読むと「パーホエホエ溶岩(Pāhoehoe)」。低粘度で高音のマグマが冷え固まった滑らかな溶岩です。もうひとつは対照的な「アア溶岩(ʻAʻā)」で、高粘度かつやや低音のマグマが冷え固まった、ゴツゴツした溶岩です。

火の女神ペレの誕生とハワイ島キラウエア火山に住み着くまでのストーリー

ここで、フラダンサーにはおなじみ(?)火の女神ペレについて書いていきます。
諸説ありますが、ここではハワイ文化を伝えているオイヴィTV(ʻŌiwi TV)の動画をソースとします。

ハワイには日本と同じように八百万の神がいて、ハワイ島キラウエア火山のハレマウマウ火口(Halemaʻumaʻu Crater)に住んでいるのが、火の女神ペレ(Pele)です。

火の女神ペレは、父クーヴァハイロ(Kūwahailo)と母ハウメア(Haumea)の間に、カヒキ(Kahiki、おそらく現在のタヒチ)で産まれました。
ペレの父親についてはカネホアラニ(Kanehoalani)や他の説もありますが、オイヴィTVではクーヴァハイロとされています。

ペレは小さな頃から美しく特別な力を持っていたので、海の女神である姉ナマカ(Nāmaka)はずっとペレをライバル視していました。

親にのちにヒイアカ(Hiʻiaka)として生まれる妹の卵を託され、旅に出ます。
ちなみにこのヒイアカの本名はヒイアカ・イ・カ・ポリ・オペレ(Hiʻiakaikapoliopele)で「ペレの胸に抱かれたヒイアカ」という意味。
カヒコ(古典フラ)の歌の最後によく「He inoa no Hiʻiaka i ka poli o Pele」という歌詞が出てきますが、これは「ペレの胸に抱かれたヒイアカに捧げる」という内容になります。

ペレはヒイアカの卵を抱き、カウアイ島、オアフ島、モロカイ島、ラナイ島と定住できる場所を探します。
ペレへの嫉妬を高めるナマカが追いかけ、ついにマウイ島で対決。ペレは敗北し、魂がハワイ島キラウエア火山に飛んで行き、定住したとのことです。

情熱的なペレにまつわる伝説のひとつ

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ハワイ島の花でもあるオヒア・レフア(ʻŌhiʻa lehua)、オヒアは木で花の部分がレフアとなり、キラウエア火山で見ることができます。

ある日ペレが、好みの男性に出会いアプローチしたものの、その男性にはすでに彼女がいたため、ペレの申し出を断ります。嫉妬深いペレは怒り、男性を醜い木に変身させてしまいました。彼が出かけたきり戻ってこないと嘆いた彼女をかわいそうに思った他の神様が、せめて側にいられるようにと、彼女を真っ赤で美しいレフアの花に変えたという有名な伝説があります。

レフアの花を摘むと、オヒアと離れることを悲しんで涙を流す、つまり雨が降る、なんて言われています。

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ペレの好物だというオヘロベリー(ʻŌhelo berry)は、ハワイ島でジャムとして売られています。

世界遺産キラウエア火山国立公園の魅力や注意点、火の女神ペレについて

刺々しい石の中で珍しいペレの涙という、丸い形状の溶岩のかけら。感情豊かなペレは、きっと人知れず泣いたりするのでしょう。

キラウエア火山で注意すること

最後に、キラウエア火山国立公園を訪れる際の注意点です。
溶岩は尖っているところがあったり、雨が降れば滑りやすいので、履き慣れた歩きやすい靴を着用してください。

一番気をつけなければいけないのは、決して溶岩を持ち帰らないこと。気性が激しいペレの家から、こっそり溶岩を撮ったらどうなると思いますか?
ダメと言われながらお土産に…と溶岩を持ち帰ったものの、良くないことが身の回りで起きたため溶岩を送り返してくるケースがあるそうです。

ハワイ島の自然と火の女神ペレに敬意を払って、魅力たっぷりの世界遺産キラウエア火山国立公園をどうぞお楽しみください。

ハワイ火山国立公園(Hawai’i Volcanoes National Park)

住所
Hawaii Volcanoes National Park, HI 96718
入場料
15人以下の非商用車は$25、乗り物なしでの入場は一人は$12
アクセス
ヒロ国際空港から車で約40分
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