ハワイ語で雨はuaだけじゃない?降り方や場所で違う名前と雨季について
ハワイ旅行中は晴れていないとがっかりしちゃいますが、自然豊かなハワイは、雨が降ると花がみずみずしく輝いて虹が出現する機会が増えます。
ハワイ語で一般的に雨はウア(ua)と言いますが、フラを習っているときに「雨」と教わった異なる言葉がいくつかあって、調べたところ雨の降る様子や場所によって雨に名前が付けられているのです。
降り方によるハワイの雨の名前
まずは雨の様子を表す名前を挙げてみます。
- 霧雨:キリフネ(kilihune)、リリノエ(lilinoe)、ノエ(noe)
- にわか雨:ウア・ナーウル(ua nāulu)
- 冷たい雨:キリ・ハウ(kili hau)
- 大雨:ウア・ロク(ua loku)
- 突然の雨(ゲリラ豪雨みたいな?):イリラニ(ililani)
- 大粒の雨:ウア・へキリ(ua hekili)
場所によって異なるハワイの雨の名前
次は場所による雨の名前です。オンラインハワイ語辞書のWeheweheによれば、オアフ島に15、ハワイ島に9、マウイ島に12、カウアイ島に4つもの雨の種類があるとのこと!
代表的なものはこちら。
オアフ島に降る雨の名前
- マノア地区の雨:トゥアヒネ(tuahine)
- マノアとヌウアヌ地区の雨:ワアヒラ(waʻahila)
- コオラウポコ(カイルアの辺り)地区の雨:アプアケア(ʻāpuakea)
- カフルウ地区の雨:モロラニ(Mololani)
- ホノルル地区の雨:クイイリマ(kuiʻilima)
ハワイ島に降る雨の名前
- ヒロ地区の雨:カニレフア(kanilehua)
- ワイメア地区の雨:キープウプウ(kīpuʻupuʻu)
- コハラ地区の雨:カアアウ(kaʻau)
マウイ島に降る雨の名前
- ハナ地区の雨:ラニ・ハアハア(Lani haʻahaʻa)
- マカワオ地区の雨:レーヘイ(Lēhei)
カウアイ島に降る雨の名前
- ワイアレアレ地区の雨:キオワオ(Kiʻowao)
様々な雨が登場するハワイアンソング
私が好きなハワイアンソングの中から、雨という言葉が入っているものを選んでみました。
雨の意味が分かると、歌に地名が入っていなくても「これはハワイ島の曲か」など推測することができますね。
カネオヘ(Kaneohe)
オアフ島カネオヘに電気や電話が通った!という歌。「静かなモロラニに降るアプアケアの雨」というサビの歌詞で「ua apuakea」が登場します。
コオラウ山脈に近いカネオヘは雨が多く降り、緑豊かなエリアです。
トゥアヒネ(Tuahine)
ハパ(Hapa)のアルバムタイトルにもなった曲で、トゥアヒネはマノアの雨の女神。虹の女神カハラオプナ(Kahalaopuna)という娘がいましたが、嫉妬深い夫に殺されてしまいます。マノアの雨は、娘の死を悲しんだトゥアヒネが流す涙なのだそうですよ。
ヒロ・フラ(Hilo Hula)
ハワイ島ヒロの美しさについて描かれた歌で、「ヒロでは新しく訪れた人を濡らすカニレフアの雨が有名」という歌詞のところで「kanilehua」が登場します。
レイ・ホオヘノ(Lei Hoʻoheno)
フラダンサーに人気があるウェルドン・ケカウオハ(Weldon Kekauoha)が歌う、愛する人をレイに例えたラブソング。
「霧雨によって輝き、カニレフアの雨に濡れた」という歌詞のところで「ua kilihune」「kanilehua」が登場します。
マウナレオ(Maunaleo)
ケアリィ・レイシェル(Keali’i Reichel)が、お母さまをマウイ島にあるマウナレオ山に例えた歌。
「霧雨に輝いた愛しいマウナレオ」という歌詞のところで「kilihuna(kilihuneと同じ意味)」が登場します。
ハワイの雨の時期はいつ?
ハワイには日本のような梅雨はありませんが、10月から年を越して3月までが雨季でこの期間は南国と言えども気温も少し下がります。
朝晩はカーディガンなど羽織るものがあったほうが良いです。海水の温度も低くなるので、ビーチで遊んだあとは体をあっためてくださいね。
雨季じゃなくても、シャワーのような雨が降ったりしますが、あまりがっかりせずに自然が創り出すハワイの美しさを体感していただけたらと思います!