
2017年、スーパーなどで販売されているコナ・ブリューイング・カンパニーのビールがハワイで醸造されていなかったとして、カリフォルニアで訴訟が起こった問題がついに決着。アメリカ本土にある醸造会社が購入した人に返金することになりました。
ハワイらしいボトルデザインが混乱を招いて訴訟
ハワイ島カイルア・コナとオアフ島ハワイカイにあるコナ・ブリューイング・カンパニーのレストランで提供されるビールは現地で醸造されていますが、ボトルで販売されているビールは2010年よりオレゴン州ポートランドを拠点とするクラフト・ブリュー・アライアンス社(Craft Brew Alliance Inc.)が醸造。

ボトルにはサーファーやビーチ、キラウエアを彷彿させる火山やダイアモンドヘッドなどがデザインされ、ネーミングも「ビッグ・ウェーブ(Big Wave)」「ハナレイ・アイランドIPA(Hanalei Island IPA)」「ワイルア・ウィート(Wailua Wheat)」などハワイ感満載なので、ハワイ以外で生産されていると知ったら、がっかりですね。
訴訟を起こした人たちは「消費者は、それがハワイのクラフトビールだからお金を払う。クラフト・ブリュー・アライアンス社はそれを分かっているはず」とコメント。
クラフトビールとして販売されている商品は、バドワイザーやクアーズなどと比べても値段が高いため、アメリカ大手スーパーのウォルマートを相手に同様の訴訟があったようです。
クラフト・ブリュー・アライアンス社は、2013年2月28日以降にコナ・ブリューイングのビールを購入した人に対し、一世帯当たりレシートがある場合は$20、ない場合は$10を上限とし返金することになりました。
アメリカ以外での対応は不明です。
コナ・ブリューイング・カンパニーはカイルア・コナに新店舗をオープンする予定ですが、ここではハワイで醸造されたビールが味わえます。
実はあのビールやポテトチップスもハワイで生産されていない?

ちなみに調べてみたところ、ハワイのビールとして飲まれているプリモ・ビール(Primo Beer)も、アメリカ本土のパブスト・ブリューイング・カンパニー(Pabst Brewing Company)という会社が醸造しています。プリモもそうだったのか…。
また、ビールやホットソースで知られるムチョ・アロハ(Mucho Aloha)や、ABCストアで必ず見かけるマウイ・スタイル・ポテトチップス(MAUI STYLE® potato chips)もアメリカ本土発です。